特   集


★数珠(じゅず)について勉強しましょう。

 

1、数珠の意義と心構え

 

 日蓮正宗では、数珠は三衣(さんね)【袈裟(けさ)・衣(ころも)・数珠】の一つと言われ「下根を引摂(いんじょう)して、修行を牽課(けんか)する(法)具」です。 分かりやすく言えば、数珠は色々な障害(しょうがい)によって挫折しがちな私たちの信心を、

 「頑張りましょう。唱題こそ全てを克服する力です。己身の魔に負けずに、苦しい

  時こそ功徳を受ける機会です。怠りなく精進しましょう。努力したことは、必ず

  報われます」

と、上から引上げ、下から支えてくれる「法の道具」なのです。

 

 形状から言うと「数珠は御本尊様を表す(あらわす)」とされています。

数珠は、左右の大玉が「親珠」といって「父母」に当たります。

 このうち、父珠が「智断の徳」で、煩悩を断じることを表しています。

母珠は「万物を生成(せいせい)し、多くの善根を生むことを表します。

 この父母の珠は「陰陽」に通じ。陰陽は「境智の二法」に通じますから「妙法」の二字を意味します。

 百八箇の丸い珠は、私たち衆生の「百八の煩悩」を表します。 同時に、妙法蓮華経の功徳力、すなわち仏力・法力が、百八の迷いや欲を妙法をもって菩提(悟り)に転ずる(煩悩即菩提)ことから、因果不二の「蓮華」を表します。

 

 最後に「経」は梵語(ぼんご=インドの言葉)でスートラと言い、元来は「糸や線」を意味しました。たとえば、花輪が糸に花を通して作られるように、仏様の教えがバラバラにならないよう、散文(さんもん)を連ねて仏説に「行・義」を貫いて、「経」と言いました。同じように、数珠も「どこも欠けた所が無いことを譬える(たとえる)」丸い珠(仏法の本質)を、糸に通して作られることから、「経」を表しています。

 

 このように数珠は、妙法蓮華経の五字を表します。妙法五字は御本尊様の御事であり、「本尊とは法華経の行者の一身の当体」であられる御本仏大聖人様の御事ですから、日蓮正宗では古来より「数珠は仏様を念う(おもう)ように大切に扱いなさい」と教示され、常に肌身離さず随身するように教えられています。(一七七三)

 

 その行体は、凡身の両手に数珠を懸け(かけ)、御本尊様に向かって、末法の下種三宝尊を一心に念ずる姿です。数珠を大切にして、懈怠(けだい)なく精進しましょう。

 

2、数珠のかけ方

 

一、珠の左右の房のうち、二本の房の方を父珠(ちちだま)、三本の房の方を母珠

 (ははだま)とします。父珠の方に「左手中指」をかけ、中央で交差させて母珠の

  方を「右手中指」にかけます。

二、読経・唱題中は、数珠は揉みません。

三、房の切れた数珠や、珠数の足りない数珠は用いません。いたんだ数珠は寺院へ納

  め、処分して頂きます。

四、数珠やお経本は、たとい「ふくさ」に包んでいても、直接タタミや床に置かな

  いようにしましょう。

五、正宗寺院でご開眼された数珠を用います。

六、数珠は体から離さずに、常に随身するよう心がけましょう。 

 

日蓮正宗覚正寺編「信仰のしおり」(支部勉強会用)から引用